歓びの毒牙

L' UCCELLO DALLE PLUME DI CRISTALLO / THE BIRD WITH THE CRYSTAL PLUMAGE / THE PHANTOM OF TERROR 
1969/Italy , West Germany/98min
監督:Dario Argento
出演:Tony Musante , Eva Renzi , Suzy Kendall , Enrico Maria Salerno , Umberto Raho , Mario Adorf , Renato Romano

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頭を休めるためにイタリアにやって来た作家のサム・ダルマスは、原稿料を受け取った帰り、ある画廊で男女がもみ合っているのを目撃した。女性を助けようとしたサムは男をとり逃し、逆に容疑をかけられてしまった。被害にあった女性、モニカは、命に別条はなかったものの、どうやらこのところ続いているブロンド女性ばかりを狙う連続殺人事件の4人目の犠牲者のようである。どうにか疑いの晴れたサムはガールフレンド、モビタに事件の模様を話した。作家特有の好奇心から、サムは事件の真相を探ろうと本格的に自主捜査に乗り出した。次々と事件が起こる中、サムは二度も奇妙な服装をした男に襲われた。そこで掴んだ手がかりは、無気味な鳥の鳴声であった。一体、謎の鳥と事件とはどのようなかかわりがあるのだろうか?
商品ページより転載) ローマに滞在する若き米人作家サムは、夜の画廊でナイフを手に揉み合う2つの人影を目撃する。サムの出現で現場から黒いコートの人物が逃走し、腹部に傷を負った美女モニカが残された。彼女は女性ばかりを狙う連続殺人鬼の新たな犠牲者になりかけたのだ。事件の参考人として警察に帰国を足止めされたサムは、作家特有の探求心から独自の調査を開始。犯人に繋がる"水晶の羽を持つ鳥"という手掛かりをつかむが、事件は意外な展開を見せ始める。
商品ページより転載)

  • ダリオ・アルジェントがフレドリック・ブラウンの小説『通り魔』を元にした脚本を書き下ろし、自ら監督デビュー作として監督を務めたサスペンス・ホラー。
  • 出演はトニー・ムサンテ、スージー・ケンドール、エンリコ・マリア・サレルノ、エヴァ・レンツィ他。
  • 猟奇的とも言われる残酷描写とエロティシズムを幻想的な映像感覚で見せるイタリアのサスペンス映画、所謂ジャッロの代表格。
  • 不安を煽る自在なカメラワークと構図、ナイフや黒手袋といった小道具への偏執的な拘りなど独特の美意識で構築された世界観の中、主人公サムが否応無しに連続殺人事件に巻き込まれていくストーリーは、結末を見届けたいと思わせる面白さがある。
  • 一連の事件の真相が明白になり、緊張感から解放して安堵させてから、畳みかける様に真犯人の判明とその対決を見せるという悪趣味さと狡猾さが一体になった締め方は見事の一言。

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