怪猫佐賀騒動

怪猫佐賀騒動 
1981/Japan/92min
監督:土井茂
出演:池玲子 , 森田健作 , 中尾彬 , 荒谷公之 , 絵沢萠子 , 長谷川明男 , 高田早苗

公式サイト

佐賀藩主・沢島丹後守は、目付・小森半左衛門の許婚・小夜を気に入り、側室にするよう、家老の矢淵刑部に命じる。小夜は、元の佐賀藩主の家系で、今は客分扱いの龍造寺又七郎の妹だった。正室亡き後、藩主の寵愛を独占していたお豊の方は、小夜のことを聞かされ、嫉妬の炎を燃やす。奥女中頭・沢の井との間になした娘を側室にあげることで藩を我が物にせんと企んでいた刑部は、又七郎を罠に嵌め、死に至らしめる。それを知った小夜は自害するが、死の間際、飼い猫の"黒"に、流れる生き血をすすり、恨みを晴らすよう言い残す……。
番組ページより転載)

  • フジテレビの『時代劇スペシャル』枠で傑作怪談シリーズ③として放送された怪談時代劇。
  • 同じ化け猫ものでタイトルが似通っていて、そのうえ大元を辿れば佐賀藩の“鍋島騒動”に行き着くものの、瀬川如皐の歌舞伎『花嵯峨猫魔稗史』、若しくは1969年の大映作品『秘録怪猫伝』を原作とする本作と、佐賀県に伝わる怪談『鍋島怪猫伝』を基にした入江たか子出演の大映映画『怪談佐賀屋敷』とは筋立てが異なる。
  • 本作で猫にのり移られる沢の井を演じた絵沢萠子とお豊の方を演じた池玲子による文字通りのキャットファイト・シーンは見どころの一つ。
  • 要所で見られる陰影を活かした演出が効果的で、何とも言えない不気味な雰囲気を味わえる。
  • 本作放送以前に現:テレビ東京『日本名作怪談劇場』シリーズ第5話『怪談 佐賀の怪猫』として同内容のものが放送されているけど、怪談作品としては本作の方を推したい。

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