サスペリア

SusPiRiA 
2018/Italy , USA/152min
監督:Luca Guadagnino
出演:Dakota Johnson , Tilda Swinton , Chloe Grace Moretz , Mia Goth , Angela Winkler , Ingrid Caven , Elena Fokina , Sylvie Testud , Renee Soutendijk , Christine Leboutte , Fabrizia Sacchi , Malgosia Bela , Jessica Harper

公式サイト

1977年、ベルリンを拠点とする世界的に有名な舞踊団<マルコス・ダンス・カンパニー>に入団するため、スージー・バニヨンは夢と希望を胸にアメリカからやってきた。初のオーディションでカリスマ振付師マダム・ブランの目に留まり、すぐに大事な演目のセンターに抜擢される。そんな中、マダム・ブラン直々のレッスンを続ける彼女のまわりで不可解な出来事が頻発、ダンサーが次々と失踪を遂げる。一方、心理療法士クレンペラー博士は、患者であった若きダンサーの行方を捜すうち、舞踊団の闇に近づいていく。やがて、舞踊団に隠された恐ろしい秘密が明らかになり、スージーの身にも危険が及んでいた――。
(公式サイトより転載)

  • ダリオ・アルジェント監督作『サスペリア(1977)』を、ルカ・グァダニーノ監督作としてリメイク。出演はダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン、クロエ・グレース・モレッツ他。
  • 別役ではあるけど、オリジナル作でスージーを演じたジェシカ・ハーパーも出演。
  • 実際のところ、極彩色を取り入れた映像美が印象的だったオリジナル作と、要所で赤色を取り入れつつ暗色を基調とした色彩設計の本作とでは雰囲気も展開も異なり、オカルト要素が濃い不気味な空気感と時折映し出されるグロテスクな描写からは確かにホラー作品を意識させながら、特に理解が難しい奇抜なダンス・シーンに見られるようなアート寄りの見せ方に重点を置いた作風となっている事から、リメイク作として観るのは難しい気はする。ただ、結果的には全て“魔女の復活の儀式”を成就させる為の伏線であった事から、きっちりと『サスペリア』として成り立っているのは間違いない。
  • オリジナル作は魔女三部作として作られ、夫々『サスペリア』は溜息の母(マーテル・サスピリオルム)、『インフェルノ』は暗黒の母(マーテル・テネブラルム)、『サスペリア・テルザ 最後の魔女』は涙の母(マーテル・ラクリマルム)について描かれている。本作の作中でも3人の魔女について触れられていることから、本作で登場した溜息の母以外の魔女を語る作品が作られる事を期待したい。

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