魔女がいっぱい

THE WITCHES 
2020/United States , Mexico/104min
監督:Robert Zemeckis
出演:Anne Hathaway , Octavia Spencer , Stanley Tucci , Jahzir Bruno , Codie-Lei Eastick , (声)Kristin Chenoweth , Chris Rock

公式サイト
・『チャーリーとチョコレート工場』の原作者×アン・ハサウェイが贈る、驚きと希望のファンタジー
・世にも美しい魔女の、世にも恐ろしい計画


実は世界には、人間になりすました魔女がいっぱい潜んでいる。美しく恐ろしい魔女には、とてつもない秘密の企みが――。 60年代—とある豪華ホテルに現れたおしゃれな美女の集団。中心にいる、最も美しく世界一恐ろしい大魔女<グランド・ウィッチ>は、そこであるとてつもない秘密の計画があることを明かす。偶然ある少年は魔女集会に紛れ、その企みを知ってしまう。大魔女が少年をネズミに変えたことで、物語は世界中の魔女を巻き込んで思いもよらぬ方向へ――。
商品ページより転載)

  • 『チャーリーとチョコレート工場』の原作者ロアルド・ダールによる同名児童文学作品を基に、ロバート・ゼメキスが監督・製作・脚本を務めて実写映画化したファンタジー・コメディ。 脚本・製作にギレルモ・デル・トロも参加している。
  • 出演はアン・ハサウェイ、オクタヴィア・スペンサー、スタンリー・トゥッチ、ジャジル・ブルーノ他。
  • 3DCGの可能性を追求し続けるロバート・ゼメキス作品だけあって、特に鼠や猫、グランド・ウィッチの顔の変化などに見られるCGIを駆使した映像表現が楽しい。
  • 『アリス・イン・ワンダーランド』の白の女王あたりでも思ったけど、アン・ハサウェイは特異的なキャラクタが静の状態でも狂気を感じさせる抜群の表現力を見せてくれる。本作で言えばよくOK出したなと思う過去にない程の顔芸も見所の一つ。
  • ファミリー層向け作品ということで、映像面ではグロテスクだったりショッキングな表現はほとんど見られない。大魔女の怒りを買った取り巻きの魔女の一人が一瞬で文字通りチリと化すのが少しショッキングかも、と言う程度。一方、お話の方はファンタジーなので何でもあり、ご都合主義のオンパレードとなっていて素直に楽しんだ者勝ちとなっている。ただ、親子、他人に関わらず人間関係の描き方全般や、特にラスト近辺で見られる展開(大魔女の最期の迎え方、大魔女のお金を当然の様に持ち去る祖母の行動、結局は鼠から元に戻らないままで終わるなど)に、ハートウォーミングとは正反対のドライさを感じさせるところがある。
  • 映像特典にキャラクタの一人に関わる本編とは全く違う結末が収録されていたけど、本編の方ではあまりにもあっさりし過ぎていたのでこちらの方が良かった。

コメント