ファイナル・デッド・ツアー

UNCLE PECKERHEAD 
2020/United States/96min
監督:Matthew John Lawrence
出演:David Littleton , Chet Siegel , Jeff Riddle , Ruby McCollister , Shannon O'Neill

・映画批評サイト「ロッテントマト」で驚異の満足度100%を記録!!
・グロいのになぜか笑える!笑えるのにやっぱりグロい!
・前代未聞のスプラッターコメディ。まさかの日本解禁!


ジュディ、マックス、メルの3人は売れないパンクバンド。ある日、小さなツアーに空きを見つけた3人は思い切って仕事を辞め、ツアーに出ることを決意する。しかしその出発直前、借金のカタに車を差し押さえられてしまう。途方に暮れる彼らだったが、見た目は怖いが人当たりの優しいおじさんペックが現れ、運転手としてツアーに参加してくれることに。ところが、ペックにはとんでもない秘密があった…。ひとつ目のライブが無事終わり、次の会場に出発するタイミングになるが車に戻ってこないペックを探して、ジュディが会場を探し回ると、なんとそこにはライブ関係者を食べるペックの姿が。驚きながらもなぜかペックを許してしまうメンバーたちと、絶対にもう人は食べないと約束するペック。だがその約束が守られるはずもなく…。
商品ページより転載)

  • 監督・脚本:マシュー・ジョン・ローレンスによるホラー・コメディ。
  • 出演はデヴィッド・リトルトン、チェット・シーゲル、ジェフ・リドル、ルビー・マッコリスター、シャノン・オニール他。
  • 初めに「実話に基づく物語」とあるけど、そんな訳はない…はず…?
  • 解説文も見ずにジャケ借り。邦題から察すると、死の法則に捕まったバンドがゾンビに襲われる話とかそんなもんだろうと思ってたら、駆け出しバンドの初ツアーに時間制限のある食人鬼おじさんが関わるロード・ムービーだった。
  • 高めのスプラッタ度とグロ度を要所に配しつつ、B級ホラー・コメディにありがちな悪ノリや内輪受けネタに走らずに、あくまで“ホラー・コメディ”としてシチュエーションの奇妙さで勝負しているところに好感が持てる。
  • 作中で主人公のバンドDuhが演奏する楽曲はかなり格好良い。
  • 本編中に『悪魔の毒々モンスター東京へ行く』を流すセンスを持つ監督は只者ではないはず。単に“変わり者”というだけなんだけど。
  • どちらかと言えば緩いテンポで進行する物語は、バンドの良き理解者だと思っていたペックおじさん(人を食べるけど)の真の目的と隠していた事実が判明する終盤から急加速。ハート・ウォーミング・ホラー・コメディーになりかけていた雰囲気を一掃する変貌ぶりが楽しい。一波乱あってから一件落着、でも実は…といったB級らしい締め方も嬉しいところ。
  • 結局、食人鬼おじさんペックは何者だったのかはわからず仕舞い。作中で見せる手際の良さやいつの間にか他人を誑し込む狡猾さからは悪魔の一種だったのかも。

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