アース・フォール JIU JITSU

JIU JITSU 
2020/United States/102min
監督:Dimitri Logothetis
出演:Alain Moussi , Frank Grillo , Nicolas Cage , Tony Jaa , Rick Yune , Marie Avgeropoulos , JuJu Chan

・人類最強部隊 VS 宇宙からの最強侵略者

彗星とともに宇宙より襲来した超好戦型の宇宙人が人類に戦いを挑んできた。受けて立つのは、謎の隠居者・ワイリー率いる人類最強の9名!クンフー、ムエタイ、武装術、カポエラ、キックボクシング、カラテ、コマンドサンボ、合気道などそれぞれの武術を極めた彼らは一丸となって宇宙人に立ち向かう。今、人類の命運をかけた戦いの火ぶたが切って落とされた!
商品ページより転載)

  • 『スリープウォーカーズ』などのディミトリ・ロゴセティスが監督・製作・脚本を務めるSF・アクション。
  • 出演はアラン・ムーシ、フランク・グリロ、ニコラス・ケイジ、トニー・ジャー、リック・ユーン、マリー・アヴゲロプロス、ジュージュー・チャンなど。 
  • 邦題にもある“JIU JITSU”って何だと思ったけど、もしかして“柔術”のこと?
  • ニコラス・ケイジがジャケ写のセンターにいるけど主人公ではない。
  • 手間暇かけて地球にやってきて人類に武術の源となった“ジウ・ジツ”を伝え、各種格闘技として行き渡った頃合いを見計らった後、6年毎に戦いを挑んでくるようになった好戦的エイリアンという設定が見事なまでのおバカ具合ながら、よく考えたら『プレデター』も似たようなものだからまぁいいか。ついでに人類の命運を9人の武術家に託すという設定もどうかと思うけど、そこはエイリアンさんのご希望だから仕方が無い。
  • 肝心のシナリオそのものが折角のおバカ設定を活かしきれず、低予算性からくる地味さと演出の単調さが仇をなして退屈な凡作で終わってしまったのが悔やまれる。場面転換がコミック調になっているのは面白みがあるけどそれだけ。いっその事、異種格闘トーナメント戦でも始めたら良かったのに。ただ、アクション・スターの共演が売りの作品だけあって、随所に設けられた三人称視点の長回しと一人称視点を組み合わせたアクション・シーン自体は見栄え良く素直に格好良いと思えるアクションを楽しめる。ところで結局のところ主人公が極めた武術って何だったんだろう。
  • バトル・スーツ(?)を着たエイリアンのデザインは悪の怪人っぽくて良い感じ。でも時折見せる素顔の格好悪さ(とデザインの安っぽさ)で台無しにしているのが勿体無い。
  • そんなこんなでお決まりの“とりあえず爆破したら全部解決”オチで大団円を迎えたのはB級として正しく、「また6年後に」のラスト・カットも気が利いている。

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