ブラッド・ブレイド

BLOOD QUANTUM 
2019/Canada/98min
監督:Jeff Barnaby
出演:Michael Greyeyes , Forrest Goodluck , Kiowa Gordon , Elle-Maija Tailfeathers , Olivia Scriven , Stonehorse Lone Goeman , Brandon Oakes , William Belleau , Kawennahere Devery Jacobs , Gary Farmer , Kent McQuaid

・最強の戦士達VSゾンビクラスタ!!
・人類の存亡を掛けた極限のサバイバル・アクション!


最強の戦士達VSゾンビクラスタ!!感染者が生ける屍となり人間に襲いかかる謎のウィルスが大流行し、滅亡の危機にある世界。奇跡的に強力な免疫を持つ一部の人々だけが何とか生き延び、リーダーのトレイラーを中心として居留地<レッド・クロー>に生存者と物資を集めて集落を形成していた。一見平穏な日々を過ごす生存者達であったが、免疫を持たない”よそ者”に攻撃的な派閥や、出産を間近に控える妊婦の存在など、彼らには課題が山積みになっていた。ある日、3名の生存者が集落に助けを求めて逃げ込んでくる。トレイラーは受入に反対する息子ライソールを無視して彼らを迎え入れることにするが、この決断が集落を地獄に変え、生き残りを懸けた壮絶な戦いを招く事になるとは知る由もないのであった…。
商品ページより転載)

  • カナダ産のゾンビが蔓延る世界でネイティブ・アメリカン達が生き残りをかけて戦う様を描いたアクション・ゾンビ・ホラー。
  • 監督・脚本・編集・音楽:ジェフ・バーナビー。出演はマイケル・グレイアイズ、フォレスト・グッドラッグ、キオワ・ゴードン、エル=マイヤ・テイルフェザーズ、オリヴィア・スクリヴェン他。
  • B級ゾンビものであるのは確かながら、疑心暗鬼になっていたり身勝手な奴らが集まっている中で繰り広げられる淡々とした会話パートが多めとなっているため、必然的に暗く重苦しい雰囲気となっている。一方、中々ハード目な見せ場が用意されているゾンビ・ハント・シーンは充分にセールス・ポイントとして挙げたいところ。
  • せっかくネイティブ・アメリカン達には何故かゾンビ・ウィルスに免疫があり、主人公一行は噛まれてもゾンビ化しないという設定を用意しているのに、今一つ活かしきれていない印象が残るのが残念。
  • 登場するゾンビは全速力狂暴タイプ。そのゾンビ・メイクは基本的には白目コンタクトと血糊で表現されたオーソドックスながら丁寧な仕上がりが見て取れる。少し目立つゾンビには出来が良い特殊メイクが施されているので総じて見栄えは良い。
  • 残酷度合いは捌いたはずの鮭が元気よく跳ねるショッキングな出だしに始まり、チェーンソーで脳天を貫く、斬り落とした生首を投げ捨てるなどといったシーンが頻繁に挿入されているので高めであることに注意。所謂切り株描写も多く、ゾンビの一斉お食事シーンや『死霊のえじき』を彷彿とさせる胴体引き千切りなどゾンビスキー大好物のシーンもしっかり用意されていて視覚的な満足はそれなりに出来るはず。
  • ところでストーンホース・ローン・ゲーマン演じる日本刀を愛用するギシグ爺さんが動きが良くやたら格好良かったのが拾い物だった。最期に見せる漢気もまた良し。本作が長編映画デビュー作品との情報あり。imdbで見たらカラフルな身体を持つこのおっさん、一体何者なのか。

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