グンダラ ライズオブヒーロー

GUNDALA  
2019/Indonesia/120min
監督:Joko Anwar
出演:Abimana Aryasatya , Tara Basro , Bront Palarae , Ario Bayu , Lukman Sardi , Pritt Timothy , Muzakki Ramdhan , Rio Dewanto

公式サイト
・答えは自分の中にある

紛争が続く貧しい地域に住むサンチャカは、突然の父の死、母の失踪で孤独の身となってしまう。厳しい生活を送りながらも、自分の身の安全を考えて生き抜いてきた。大人になったサンチャカは警備員となるが、昔から恐れていた雷が、彼にとって特別な力を生みだしていた事に気づく。一方、幼い時に廃墟で捨てられ、悪評高い児童養護施設に入れられたペンコールは、仲間の孤児たちを暗殺者に仕立て上げ、マフィアのボスとなっていた。街の状況が悪化し、国中に不正が蔓延する中、特別な力を身に付けたサンチャカは、虐げられている人々のヒーローになるために立ち上がる決断をしなければならなかった。
商品ページより転載)

  • インドネシアの出版社ブンミラゲット・スタジオ発のヒーロー・コミックを実写映画化したヒーロー・アクション。
  • 監督・脚本は『悪魔の奴隷』などのジョコ・アンワル。出演はアビマナ・アルヤスティア、タラ・バスロ、ブロント・パララエ、アリオ・バイユー、ルクマン・サルディ、プリット・ティモシー、ムザッキ・ラムダハン、リオ・デワント他。
  • ブンミラゲット・スタジオには1,000を超えるヒーローがいて、本作はその世界観を共有して映画化するプロジェクトであるブンミラゲット・シネマティック・ユニバース(BCU)第1弾との事。
  • 主人公の生い立ちから始まって落雷によって特別な力を得るまでの話が長く、その内容はひたすら暗く重い。アクション・シーンが多めなので映像としてはメリハリが効いているとは言え、展開は状況説明が丁寧過ぎてむしろ野暮ったさを感じるほど遅い。
  • 特別な力と言っても、多少喧嘩が強くなってダメージからの回復が早くなった程度のもので、それも定期的に雷を補充しないと強さを維持できないらしい。斬新と言えば斬新。
  • 敵となるマフィアは、特殊な薬を混入させたお米を流通させ、それを食べた妊婦さんが産んだ子供は不道徳になってマフィアの済みやすい世界が出来る、という壮大過ぎて逆におバカな計画を持っている、らしい…ショッカーなの?
  • ヒーローものと言えば気になるのがコスチュームではあるけど、本作ではラスト・シークエンスまでまともなものが登場しない。
  • 終盤になるとそれまでのスローな展開から一変。後頭部にお面をつけた中ボスクラスの敵や、謎のスカーフ使いのお姉さんなどが登場したかと思えば、前フリがないままサンチャカの新能力で事件を解決に導いたりなど、慌ただしく纏めにはいるのでただただ混乱する。その後は、いつの間にか手に入れた新コスチュームを纏いグンダラとして悪と戦う決意を見せて終わるだけ。続きが観たいかと言われれば、正直なところそれほどでも…。

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