マイドク~いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか~

DEATH WARMED UP 
1983/Australia , New Zealand/79min
監督:David Blyth
出演:Michael Hurst , Margaret Umbers , William Upjohn , Norelle Scott , David Letch , Geoff Snell , Gary Day , Bruno Lawrence , Ian Watkin , David Weatherley , Tina Grenville

・ニューウェイヴ・ホラー見参!!

父が働く病院でマイケルは、父親のレイモンド・タッカー教授とアーチャー・ハウエル医師の口論を目撃する。レイモンドはハウエルの研究を行きすぎだと批難し、怒ったハウエルはマイケルを拉致、無意識状態の彼を縛りつけある実験を施す。その後、マイケルは家へ帰り、父と母のネティを散弾銃で射殺。彼は精神病院に監禁されてしまった。7年後、マイケルは退院。一方ハウエルはとある島に巨大病院を築き、狂気の生体実験を続けていた。それを知ったマイケルは恋人のサンディ、友人のルーカスとその恋人ジニーの4人で島へ向かうーー。
商品ページより転載)

  • ニュージーランドのスプラッタ・ホラー。
  • 監督・脚本は後に『デビルジャンク』を手掛けるデヴィッド・ブライス。出演はマイケル・ハースト、マーガレット・アンバース、ゲアリー・デイ、デヴィッド・レッチ、ウィリアム・アップジョン他。
  • 何故か今まで観る機会がないまま忘れていた作品。何気なく見ていた某サイトで本商品の存在を知り、“日本独自のHDマスター&特典映像&全長版2バージョン本編追加収録で初Blu-ray化”という売りに惹かれてコレクションに加えてみた…のに、これまた何故か観るまで数か月放置していた。何なんだろう。
  • 煽りコピーのような長い正式邦題を略した結果すっかり意味が分からなくなった邦題は、本作を語る上でのツカミみたいなもの。
  • 実際のところ、製作年を考慮してもスプラッタとしては控え目で、見所としては脳の外科手術シーンぐらい。もっとえげつない改造人間がたくさん登場する一大スプラッタ作品かと思っていたので肩透かしを喰らった感じ。
  • 話の流れはスムーズとは言い難く、脈絡が無かったり特に説明描写がないまま新たな展開を迎えている事が多い。また、B級作品のお約束であり年代的なものもあって一々お色気シーン的なものを挿んで来ようとするのが少し邪魔臭い。ただ、場面単体で観る分には時々妙な勢いとノリの良さを感じられて悪い気はしない。
  • 急に厭になってしまったのか、若しくはどうしたら良いかわからなくなったのかと思う程の纏め処理には唖然とした。これでは意味ありげに円の中に消えていったスパイダーも困惑した事だろうな、と。
  • 結局ドクター・ハウエルは何がしたかったのかよくわからないままだったけど、まぁいいや。
  • 今回のHDリマスターされたBD版はかなり手が掛けられたようで映像面に関しては素晴らしい仕上がり。一方で日本語吹替が収録されていなかったのは残念。特典映像としてスタンダードサイズ版とVHS日本版という収録時間が少し長いバージョンが2種追加収録されていたので83分のVHS日本版も観てみたら、程度の良いVHSから直接コピーされたと思われる日本語字幕が焼き込みになったもので、映像面は決して良好とは言えないながら味わい深さがあってこれはこれで良い。本編からどこが増えていたのかは判らなかったので、またいつか見直す…かも。

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