ゴースト・ブレーカーズ

THE GHOST BREAKERS 
1940/United States/85min
監督:George Marshall
出演:Bob Hope , Paulette Goddard , Richard Carlson , Willie Best , Pedro De Cordoba , Noble Johnson , Anthony Quinn , Tom Dugan , Paul Fix , Lloyd Corrigan

・生ける屍が集う狂気の世界 身の毛もよだつ恐怖映画

キューバ沖の島にある城を相続したマリー。思いがけなく彼女はラジオのアナウンサー、ラリーと島に渡ることになったが、島ではマリーの先祖の幽霊が現れたり、城には財宝が眠っていることを知ったり……。
(作品解説文より転載)

  • ホラー映画パーフェクトコレクション『ゾンビの世界』3本目。
  • 監督はジョージ・マーシャル。出演はボブ・ホープ、ボーレット・ゴダード、リチャード・カールソン、ウィリー・ベスト、ペドロ・デ・コルドバ、ノーブル・ジョンソン、アンソニー・クイン他。
  • 原作はポール・ディッキーとチャールズ・W・ゴダードによって1909年に書かれた戯曲で、1914年に監督:セシルB.デミル、オスカーC.アッフェル、1922年に監督:アルフレッド・E・グリーンで、それぞれサイレント映画『The Ghost Breaker』として映画化されているとのこと。また、本作の後はジョージ・マーシャル監督がお笑いコンビのマーティンとルイス(ディーン・マーティンとジェリー・ルイス)を主演に据えて『底抜けびっくり仰天』として再映画化している。
  • 実際のところ、単にきっかけ作りかと思っていたホテルと船内のシーンに思いの他長い尺が撮られていて、本題となるはずのブラック島に舞台が移るまで50分強程度を要する。もっとも軽快なテンポと雰囲気作りのおかげで気付いたらそのぐらい経っていた、という感じ。
  • 幽霊が出没するというマルディート城に入ってからは、それまでの軽快な雰囲気はそのままにオカルト・テイストがプラスされて俄然面白みが増してくる。
  • マリー役ポーレット・ゴダードは王道的なハリウッド女優っぽい別嬪さん。調べたら『モダン・タイムス』や『チャップリンの独裁者』などに出演していて、チャールズ・チャップリンの3人目の妻というそれなりに経歴のある人だった。今まで知らなくてなんかすいません。
  • 結局ゾンビが登場するのはほんの数カット、時間にしてトータルで1分程度。一応ラリーが襲われるシーンがあったとはいえ、これでゾンビ映画といわれるのもどうかとは思う。
  • 意味ありげに登場していた人物が意味が無かったり、伏線かと思わせて何も無かったりと大雑把な展開は気になるけど、それらを全て薙ぎ倒すようなクライマックスからのオチには唖然とする他無かった。本当に、それでいいのか…?

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