恐怖城

WHITE ZOMBIES 
1932/United States/67min
監督:Victor Halperin
出演:Bela Lugosi , Madge Bellamy , Robert Frazer , Brandon Hurst , Joseph Cawthorn , John Harron

・生ける屍が集う狂気の世界 身の毛もよだつ恐怖映画

ニールとマデリーンは、大農園主ボーモンの屋敷に向かう途中、奇妙な習俗とともにゾンビの集団を目撃する。この土地では、死体は墓から持ち去られ、砂糖工場の労働力となっていたのだった。
(作品解説文より転載)

  • ホラー映画パーフェクトコレクション『ゾンビの世界』5本目。
  • 監督はヴィクター・ハルペリン。出演はベラ・ルゴシ、マッジ・ベラミー、ロバート・フレイザー、ブランドン・ハースト、ジョセフ・コーソーン、ジョン・ハロン、ジョン・S・ピーターズ他。
  • ゾンビを扱った最初の映画と言われている古典名作の1本。ゾンビ・マスターと言えばベラ・ルゴシということで、本blogやSNSで勝手に使っているプロフィール・アイコンの元ネタ作品。
  • 本作のゾンビはヴードゥーの呪術と秘薬で仮死状態にされ、工場の労働力として使役するべく蘇生させられたものが登場。緩慢な動作と虚ろな目で表現されているだけなのにとてつもなく不気味。ただ、本作ではあくまで添え物的扱いなので、登場回数の少なさやゾンビとしての特徴の無さは仕方が無いところ。
  • 何と言っても見所はベラ・ルゴシ扮する魔術師ルジャンドルの存在そのもの。ただ立っているだけでも何処か無気味な存在感があるのに、目を見開いて魔術をかける様は本当に恰好良く渋い。あまりにもダンディ過ぎる。あと、手を組んで魔術をかけるシーンの動作はつい真似をしたくなる…はず。
  • 物語は二転三転しつつも(ニールとマデリーン的には)ハッピー・エンドで締めくくられる。安直な展開の連続だったりクライマックスがそこまで盛り上がらなかったりと、相当古い作品ということを差し引いても面白い作品とは言い難いながら、クセの強めな構成と演出は最後まで見届けたくなる不思議な魅力があり、「映画らしい映画を観た」という満足感に繋がる。一度は観ておいて損のない作品。

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