KING OF THE ZOMBIES
監督：Jean Yarbrough
出演：Dick Purcell , Joan Woodbury , Mantan Moreland , Henry Victor , John Archer , Patricia Stacey , Guy Usher , Marguerite Whitten
・生ける屍が集う狂気の世界 身の毛もよだつ恐怖映画
パイロットのマッカーシーとビル、ビルの執事ジェフの三人は飛行機でキューバへ向かっていた。悪天候のため飛行機はある島に不時着するが、そこにはサングレ博士の屋敷があり、恐ろしい儀式が行われていた。
（作品解説文より転載）
- ホラー映画パーフェクトコレクション『ゾンビの世界』８本目。
- 監督はジーン・ヤーブロー。出演はディック・パーセル、ジョーン・ウッドベリ、マンタン・モアランド、ヘンリー・ヴィクター、ジョン・アーチャー他。
- 飛行機で不時着した島は得体のしれない博士がヴードウーの秘術と催眠術を用いて支配している恐ろしい所だった、というお話。
- 豊かな表情や手振りで騒ぐマンタン・モアランド演じるジェフのコメディ・リリーフぶりが楽しい。
- 本作のゾンビは特にメイクなども無く、それほど動きも緩慢と言う訳では無さそうで、ほとんど無口な生者といった感じ。
- 物語としては、ジェフがゾンビが出た～！と騒いでいるだけで、終盤に思っていなかった人物が退場する以外は何が起こる訳でもないので多少なりとも退屈気味に感じるかも。
- 実際にお食事シーンは無かったけど、『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』以前にゾンビが人を襲って食べるというアイディアがあって、ゾンビは人肉が好きといった会話があったこと自体に驚いた。加えてゾンビは塩がかかると干からびてしまう、ゾンビは鏡に映らないといった独自の設定が会話の中だけで終わっていて、作中で全く活かされていなかったのは勿体無い。もしこれらが映像化されていればゾンビ映画の歴史が変わっていたかも。
- クライマックスでサングレ博士があまりにもあっけなく退場したのには流石に唖然とした。結局何者だったんだろう。
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