エル・ゾンビⅢ 死霊船大虐殺

EL BUQUE MALDITO / THE GHOST GALLEON / GHOST SHIPS OF THE BLIND DEAD / HORROR OF THE ZOMBIES / LA NOCHE DEL BUQUE MALDITO 
1974/Spain/90min
監督:Amando de Ossorio
出演:Maria Perschy , Jack Taylor , Barbara Rey , Carlos Lemos , Manuel de Blas , Blanca Estrada

・呪われた騎士たちが、今度は海を血に染める!仕組まれた海難事故。不気味なガレー船に遭遇したモデルたちの運命は…?

深い霧の立ち込める外洋で、ボートに取り残されたキャシー。親友の身を案じるノエミの必死の呼びかけもむなしく、無線は途絶えてしまう。だが、この遭難は偽装されたものだった!計画者のハワードは新型ボートの性能のPRするため、水着モデルたちの劇的な生還を演出するつもりだったのだ。警察に訴えると息巻くノエミ。スキャンダルを恐れたハワードは彼女を拉致し、ヨットで外洋へと向かう。唯一の手がかりは、通信の最後にキャシーが残した「霧の中のガレー船」という言葉だけ―。
商品ページより転載)

  • アマンド・デ・オッソリオが監督・原案・脚本を務めるスペインのゾンビ・ホラー『ブラインドデッド』シリーズの3作目。
  • 出演はマリア・ペルシー、ジャック・テイラー、バルバラ・レイ、カルロス・レモス、マヌエル・ド・ブラ、ブランカ・エストラーダ他。
  • 今回は趣向を変えて陸から海へと舞台を移し、幽霊船上での惨劇を描いている…という事で、前作までのブラインド・デッドの魅力の一つであった“馬を駆って犠牲者を襲う”というシチュエーションと剣を使った襲撃シーンをばっさり斬り捨てている。これが吉と出るか凶と出るかは、想像道理にあまり良い方向へは向かっていなかったように思う。
  • 海上の霧の中に浮かぶ朽ちた幽霊船という画はホラー映画としての雰囲気があって良い感じではあっても、肝心のゾンビさんが登場するまでの30分強の間、特に何も起きないのは流石に退屈気味。
  • お色気要素はいいとしてもゴア・シーンまでも前作までよりトーン・ダウンしているため、全体として地味な印象が残る。
  • クライマックスが対ゾンビ戦ではなく人間同士の争いとなっていた事に驚いた。そこから続くラスト・シークエンスはゾンビ映画として求めていたオチだったのは嬉しいところ。

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