エル・ゾンビⅣ 呪われた死霊海岸

LA NOCHE DE LAS GAVIOTAS / TERROR BEACH / NIGHT OF THE BLOOD CULT / NIGHT OF THE DEATH CULT / NIGHT OF THE SEAGULLS 
1975/Spain/89min
監督:Amando de Ossorio
出演:Julie James , Victor Petit , Maria Kosti , Sandra Mozarosky , Antonio Castro

・闇を切り裂くのはカモメの鳴き声、それとも…? 海辺の村に伝わる戦慄の儀式!怪奇と幻想が交錯するシリーズ最終章。

寂れた漁村に赴任してきた医師のヘンリー。前任の老医師は何かに怯えるように足早に去り、ヘンリーの妻ジョーンは村に立ち込める不穏な空気にただならぬものを感じるのだった。真夜中になるとどこからともなく聞こえる悲鳴、忽然と消えた村娘……相次ぐ不審な出来事に聞き込みを始めたヘンリーだったが、村人たちはそろって門戸を閉ざしてしまう。そしてついに、村の秘密が明らかになる日が!!
商品ページより転載)

  • アマンド・デ・オッソリオが監督・脚本を務めるスペインのゾンビ・ホラー『ブラインドデッド』シリーズの4作目。
  • 出演はジュリー・ジェームズ、ヴィクター・ペティット、マリア・コスティ、サンドラ・モザロウスキー他。
  • 今作は前作で幽霊船から棺ごと投げ捨てられたブラインド・デッド御一行様が上陸を果たし、辿り着いた漁村で虐殺の限りを尽くす…だったらまだ繋がりが良かったんだけど、そんなことは全く関係なくて、またもや後にブラインド・デッドとなるテンプル騎士団が過去に行なった蛮行から描かれている。毎回設定をリセットして一から組み立てるのも大変だろうに…。
  • 色々と物足りなさが残った3作目を顧みたのか、序盤からとりあえず肌色率だけは高い。そんなことより嬉しいのは馬を駆るブラインド・デッド軍団の勇姿の復活で、やはり本シリーズはこのビジュアルがあってこそというのを再確認できる。ちなみにゾンビ映画なのに一番ショッキングなのは蟹が屍を取り囲むカットだった。
  • あまり大きそうに見えない村なのに七年毎の七夜に亘って村在住の娘さんを生贄にするというのは無理があるのでは…などと野暮な事を言ってはいけない。
  • 毎度のことながら相変わらず松明が一番頼りになる武器だし、ブラインド・デッドさんはボロ布を纏っている上にミイラ状態だからよく燃える。今回もそのお姿が観られて良かった。
  • ネタバラしになるけど、主人公が必死の思いで助けたはずのお姉さんをあっさりと退場させたあたりに演出のクールさを感じる。そこまで考えないで単にノリでそうしたようにも見えるけど。
  • ブラインド・デッドさん達は最終的に呆気無い方法で結末を迎えてお話が締め括られる。何だか監督がやりたいことを全てやりきったのでもうお終い、と言われているようなブツ切り感は嫌いではない。

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