THE BATMAN -ザ・バットマン-

THE BATMAN 
2022/United States/176min
監督:Matt Reeves
出演:Robert Pattinson , Zoë Kravitz , Jeffrey Wright , Colin Farrell , Paul Dano , John Turturro , Andy Serkis , Peter Sarsgaard , Barry Keoghan , Jayme Lawson , Gil Perez-Abraham , Peter McDonald

公式サイト 公式サイト
・マスクに隠された「嘘」を暴け。

優しくもミステリアスな青年ブルース・ウェイン。両親殺害の復讐を誓い、悪と戦う“バットマン”になって2年が過ぎた。ある日、権力者を標的にした連続殺人事件が発生。その犯人を名乗るのは、史上最狂の知能犯リドラー。彼は犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察や世界一優秀な探偵でもあるブルースを挑発する。最後のメッセージは「次の犠牲者はバットマン」。リドラーはいったい何のために犯行を繰り返すのか? そして暴かれる、政府の陰謀とブルースにまつわる過去の非道や父親の罪…。すべてを奪おうとするリドラーを前に、ついにブルースの良心が狂気に侵蝕されていく――。
商品ページより転載)

  • DCコミックス『バットマン』の新たな単独リブート作。2019年公開の『ジョーカー』と同様にDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)には含まれず、3部作構成になるとのこと。
  • 監督は『クローバーフィールド/HAKAISHA』などのマット・リーブス。出演はロバート・パティンソン、ゾーイ・クラヴィッツ、ポール・ダノ、ジェフリー・ライト、ジョン・タトゥーロ、コリン・ファレル、アンディ・サーキス他。
  • 特報でロバート・パティンソンが新たなバットマンを演じると知った時は少々若すぎてイメージと違うなと思ったものの、実際にこうして観てみると本作で描こうとしているブルース・ウェインのイメージには他の俳優では考えられないほどにハマっている。 
  • ブルース・ウェインがバットマンとして活動開始してから2年程経ったあたりのエピソードで、犯罪を憎み悪と戦うスーパーヒーローというより、犯罪を暴くために最新鋭のハイテク機器と鍛え抜かれた肉体を駆使して暗躍する探偵といった描かれ方をされているのが特徴的。『ダークナイト』シリーズ以上に現実的なでシリアスな雰囲気の中、まだ経験値が低く、滑空からの着地に失敗するといった不完全さも見せているのも面白い。また、例えばカー・チェイス・シーンでは運の良さだけで数々のアクシデントを乗り越え、事故を免れて敵を追い詰めるなどといった娯楽性もしっかり用意されているので、約3時間弱の尺も長さを感じさせない。
  • 本作のバットモービルはアメリカン・マッスルカーを彷彿とさせ、スピードに重点を置いた性能とデザインとなっているのも新鮮。
  • 作中の舞台はほとんど夜のゴッサム・シティとなる為、シーンによっては何をやっているかわかり辛い個所がある。
  • 物語が進む中で、一歩間違えばバットマンとヴィランの差が無くなってしまうという提示があり、そこからヒーローとしての自覚が芽生えていく過程がわかりやすくかつ格好良く描かれているのはぞくぞくしてくる。
  • 今回登場したヴィランは誰も退場していないので、これからあと2作でどう絡んでくるのかが楽しみ。
  • 本編ではラスト・シークエンスでそれらしき描写がちらっとあった“あの人”は、別ディスクの特典映像でたっぷりと堪能出来る。何故本編でまともな登場が無かったのかなどの経緯も語られているのでファンは必見。
  • ところで、いつもバットマンを見る度に目元、口元が全開のマスクで声も変えていないのに正体がバレないというのも無理があるよなぁ…とは思うけど、言うのは野暮だってわかってる。

コメント