スクリーム(2022)

SCREAM 
2022/United States/114min
監督:Matt Bettinelli-Olpin , Tyler Gillett
出演:Neve Campbell , Courteney Cox , David Arquette , Marley Shelton , Melissa Barrera , Jenna Ortega , Mikey Madison , Jack Quaid , Skeet Ulrich , Dylan Minnette , Jasmin Savoy Brown , Mason Gooding , Sonia Ammar , Kyle Gallner , Chester Tam , Reggie Conquest , Heather Matarazzo

・全米初登場No.1、大人気スラッシャー・ホラーの最新作!それは常に、あなたの知っている誰か。

ティーンエイジャーのタラにかかってくる不穏な電話。出るとタラをゲームに誘う不気味な男の声が…。怖くなり外へ出ようと玄関を開けると、ゴーストフェイスの仮面を被った人物が待ち構えていて、タラは腹部を切りつけられる。辛うじて逃げ惑う中、家中のドアの鍵が誤作動で開閉を繰り返し始め、ついに、ゴーストフェイスが家に侵入し、タラを襲うのだった―。この事件から、また連続殺人鬼がウッズボローの若者を標的にしていることが判明。元保安官のデューイ、そしてウッズボローに戻ったシドニーとゲイルは、再びゴーストフェイスに挑む。新たな犯人の狙いとは?犠牲者の共通点を知った彼らは、ゴーストフェイスの謎を解き、無事その魔の手から逃れることができるのか―!?
商品ページより転載)

  • スラッシャー・ホラー映画のお約束を大事にし続けるメタ・ホラー・シリーズ5作目。日本では劇場未公開でビデオスルー作品。
  • 監督はマット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット。出演はメリッサ・バレラ、メイソン・グッディング、ジェナ・オルテガ、ジャック・クエイド、マーリー・シェルトン、ジャスミン・サヴォイ・ブラウン、ソニア・アマー、コートニー・コックス、デヴィッド・アークエット、ネーヴ・キャンベル他。
  • 2015年にシリーズの生みの親ウェス・クレイブンが亡くなってしまったため、シリーズで初めてウェス以外の監督作品となる。
  • 前作同様に新機軸を取り込みながらもシリーズのイメージを崩す事が無い作りとなっている。悪く言えば代わり映えしないとも言えるけど、これは今回のキーワードが“原点回帰”であり、完全な続編なのに『スクリーム5』ではなく『スクリーム』と題されているのもこれに掛かっている為。
  • シリーズの真の主人公シドニーを演じるネーヴ・キャンベルはすっかり貫禄が付いて、画面にいるだけで安心感がある。一方、遂にあのお方が退場してしまうのは本当に残念。最期にいつものように“実は生きていました”を期待するも今回は駄目だった。
  • 作中で映画ファンについて「昔の要素がゼロの続編は許されない。ただの続編じゃなく新鮮味も必要。でも新しすぎてもダメ。筋書は現在進行中の設定じゃないとダメ。新しい主人公は昔の登場人物と関り支えられる。後日譚とも違う。必ず第1作目に回帰する。」(字幕要約)という言及について、いちホラー・映画ファンとして何か面倒な人達ですいませんという気持ちに…。でも企画面やコスト面を重視し過ぎた末のファンが誰も望んでいない改変が施されたりした続編やリメイク、リブート作(安易な漫画・小説・アニメの実写化も含めて)は、場合によっては作品自体へ興味を失ってしまうことに繋がるというのはあるなぁ、と。ただ、作中で名を上げられてたリメイク版『チャイルド・プレイ』については、あれはあれで悪くは無かった。ついでに確かに『ババドック』は面白かった。
  • 今回もゴースト・フェイスは2人いるのはわかっていて、一人は“ルール”によって察しがついていたけど、もう一人は盲点だった。そう言えばそいつだけ襲われてなかったな。 
  • 良く練られたシナリオではあり、ウェス・クレイブンが居なくなってもしっかりと“らしさ”がある作品となっていたので更なる続編も充分にありえる。今回のヒロインであるサム・カーペンターに隠された秘密は多少なりとも無理目の後付け設定感があるのも否めないところながら、前作『~4:ネクスト・ジェネレーション』では結果的に世代交代していない事を思うと、もし更に続編を作るとすれば新世代のヒロインとしては最適ではある。でもシリーズ・ファンとしては、やはりシドニーにも登場してほしいというのは正直なところ。

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