劇場版 ほんとうにあった怖い話 事故物件芸人4

劇場版 ほんとうにあった怖い話 事故物件芸人4 
2022/Japan/70min
監督:天野裕充
出演:村上 , 池田直人 , ジャンボたかお , アタック西本 , かみちぃ , 海野裕二 , 大薮未来 , 大島涼花 , 杉田帆南 , 三原羽衣 , 平澤由理 , 吉田庸 , 中井章二 , イマニヤスヒサ , 本吉和樹 , 斎藤祥希

公式サイト
・「劇場版 ほん怖~事故物件芸人シリーズ~」待望の第4弾!!
 お笑い新世代による怖くて笑える新恐怖体験!!
 あなたも体験してみませんか…


CASE.1
若手芸人の辻川タケシは、思いつきで作った心霊ネタが映像配信サイトで話題になったのを機に上京。とはいえ、資金があるわけもなく、選んだ部屋は格安の事故物件。やがて、プロデューサーの野々村から気に入られ、曰くつきの廃校でロケをする仕事を得た辻川だったが、ふと窓の外を見ると、若い女性が自分の部屋に向かって手を合わせているのに気づく…。
CASE.2
過去に何人もの生徒が行方知れずになったことがある事故物件の廃校でのロケを、収録当日にドタキャンした前任者の代打として引き受けた若手芸人の平岩健二。いつも以上に張り切って廊下を進んでいくと、廃校にいるはずのない制服姿の女生徒の姿を発見する。すぐさま声をかける平岩だったが、女生徒は呼びかけに反応せず、急に走り出し、二階への階段に消えていく…。
CASE.3
ベテラン芸人の宝瀬川明夫は、一世を風靡した人気お笑い芸人。ある日のジョギング中、ラジオから聞きなじみのある学校名を耳にし、思わずその足を止めた。遡ること十数年前、宝瀬川は同級生の男女数人と、神秘クラブというオカルトめいた研究サークルの活動を行っていた。放課後、各々が古い文献で調べた古(いにしえ)の儀式を次々に試していたが、ついに開けてはならない扉を開けてしまう…。

(公式サイトより転載)

  • 監督・脚本・編集:天野裕充による3話で構成されるオムニバス・ホラーの第4作目。 
  • 事故物件となっているアパートの一室から始まって異世界の学校に行った高校生の話で終わる。一応ストーリー上で関連してはいてもほとんど単話の寄せ集め。
  • CASE1はアパートの一室が事故物件となった経緯を描いたもの。女子大生が“禁断の秘術”を行なった結果という大雑把な設定だけで押し切られてがっかりした気分になるものの、全話観終わってみれば演技もストーリーも(あくまでも本作の中では)一番まともだった。
  • CASE2はCASE1を引き継いだ形で舞台が廃学校に移り、お笑い芸人が一人でロケをするという内容を延々と流される。謎の儀式をする女子高生の霊(?)が何のために出てきたのか全くわからないし、謎の黒い影も唐突感ばかりで観ているこちらがどう処理していいのか困っているうちに終わる。理不尽とか不可思議とかではなく、単純にシナリオが薄っぺらく思える。もしかしてこのパートの主人公を演じたマヂカルラブリー村上に「シャドウ?」の台詞を言わせたいだけだった?
  • CASE3では男3人が高校生に見えないのは置いておいて、“お笑い芸人を目指す高校生が同級生と共に謎のお札を使って異世界に行き、自分だけ帰ってくる”という面白さのかけらもないストーリーを堂々と映像作品として商品化しているところにこそ怖さを感じる。簡単に異世界に行けるお札と儀式、返事をするお札など安直で薄っぺらい設定には失笑さえ出ない。久しぶりに映画を観て“時間を返せ”と思った。
  • これまでのシリーズは応援している芸人さん目当てならという程度のお勧め度だったけど、本作に関しては目当てならむしろ観ない方が良いかも。
  • これ以上の続編は勘弁して下さい。もしあってももう観ません。多分…。

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