パラサイティック

MOTEL ACACIA 
2019/Philippines , Malaysia , Singapore , Indonesia , Slovenia/88min
監督:Bradley Liew
出演:JC Santos , Jan Bijvoet , Nicholas Saputra , Agot Isidro , Bront Palarae , Vithaya Pansringarm , Talia Zucker , Will Jaymes , Perry Dizon , Joel Saracho , Brian Sy

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・ひとつになろうよ
 「ソレ」は男を喰らい、女を欲するー


ちいさな田舎町に住む青年のJCは、父から移民ブローカーの仕事を引き継ぐことになり一路、中継地点のモーテルを目指していた。しかし、吹雪の事故により父親が死亡。残された6人の移民とJCは、ともにモーテルで一晩過ごすことに。だが、その内部はまるで宗教施設のような奇妙なつくりで、しかも、何かの気配がそこかしこに漂っていた…。不思議な事件が立て続けに起こり逃げ出そうとするも、車のタイヤはパンクさせられていた上、吹雪もひどく朝までここにとどまる他ない。怪現象はますますひどくなり、そしていずれJCはこのモーテル自体が「ソレ」の胎内であることに気づく。「ソレ」は、男をくらい、女を欲する欲望のモンスター。移民たちは生贄としてささげられていたのだ…。全てを終わらせる為、JCは、そのモンスターを手なずけようとするが…。
商品ページより転載)

  • 監督・脚本・編集:ブラッドリー・リュウによるモンスター・ホラー。製作国はフィリピン・スロベニア・マレーシア・シンガポール・台湾・タイとなっている。
  • 出演はJC・サントス、ヤン・ベイヴート、ニコラス・サプットゥラ、アゴット イシドロ、ブロント・パララエ、ヴィタヤ・パンスリンガム他。
  • 懲りずに解説文も見ずにジャケ写借り。何となく『スピーシーズ』っぽいのかと思ってたら全く違って、建物に巣食う謎のモンスターの話だった。
  • そのジャケ写のタイトル上に第32回東京国際映画祭 正式出品作品とあり、資料によるとアジアの未来部門で優秀作品賞を受賞したとのこと。
  • モンスターが寄生しているというのとは違うので、DVD版邦題の『パラサイティック』より原題の『MOTEL ACACIA』のままの『モーテル・アカシア』で良かった気はする。
  • CGIを使わずアナログな表現方法に徹したとのことで、手作り感を目いっぱい感じられる良い意味でいかがわしいB級モンスター・ホラーを堪能出来る作品。
  • 確かに作中では全く明るさの無い雰囲気で淡々とした進行ではあったけど、ここまで救いが無く静かなエンディングを迎えるとは思わなかった。一人だけでも生き延びられて良かったとするべきか。
  • 色々と説明不足というか得られる情報量が少なく、そもそも何故怪物の言いなりになって生贄を捧げているのかと思ったら、移民を居なかった事にしたい政府の仕事に利用しているという事らしい。その怪物については、フィリピンの神話上の生き物カプレが題材になっているという記述もあったけど、カプレを調べると“木の上に住んで葉巻を吸っている背が高い不潔な巨人”で、“子供や観光客を驚かせること”が娯楽というモンスターらしく、本作に登場していた触手があって男性は本体に取り込み、女性は受胎させるという生態とは随分と違い過ぎるので、もしかするとオリジナルのモンスターなのかも。

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