アップグレード

UPGRADE 
2018//95min
監督:Leigh Whannell
出演:Logan Marshall-Green , Melanie Vallejo , Steve Danielsen , Abby Craden , Harrison Gilbertson , Benedict Hardie , Richard Cawthorne , Christopher Kirby , Richard Anastasios , Kenny Low , Linda Cropper , Betty Gabriel , Emily Havea , Ming-Zhu Hii

公式サイト
・復讐が、<起動>するー。

近未来。グレイ・トレイスは妻のアシャと仲睦まじい日々を送っていた。しかしある日、謎の組織に襲われ、最愛の妻を失い、自身も全身麻痺の重症を負ってしまう。失意の中、巨大企業の科学者からある提案をされる。彼の目的は、実験段階にある「STEM」と呼ばれる最新のAIチップを人体に埋めることだった。手術の結果、グレイは再び体を動かすことができるようになる。そればかりか、「STEM」に身をゆだねると人間離れした動きができるようになり、人間を超越した身体能力を手に入れてしまう。さらに、「STEM」は頭の中の相棒としてグレイと対話するようになる。身体能力を<アップグレード>されたグレイは手に入れたこの力を駆使して「STEM」と共に妻を殺害した組織に復讐を誓うのだがー。
(公式サイトより転載)

  • 監督・製作総指揮・脚本:リー・ワネルによるSF・アクション。
  • 出演はローガン・マーシャル=グリーン、ベッティ・ガブリエル、ハリソン・ギルバートソン、メラニー・バレホ、ベネディクト・ハーディ、クリストファー・カービイ他。 
  • 近未来感は車のデザインや小物に見られるけど、それほど大袈裟には描かれていないあたりの匙加減が絶妙で、『ブレードランナー』『攻殻機動隊』などのサイバーパンクものが好きならこの世界観は溜まらないはず。この流れでゲーム『サイバーパンク2077』の実写映画化を希望してみたい。
  • 一つの身体を2つの知性で共有する事になり、後から入り込んできた方の能力でスーパー・パワーを手に入れるという流れ、最近見たなと思ったら『ヴェノム』だな、と。似ていると言われる俳優通しなので、本作をトム・ハーディが演じたとしても違和感が無い気が…。
  • バイオレンス性はそれなりに高めながら、それほど後には残らない。
  • 見所はSTEM・ターンの無機質・最小効率で動くアクション・シーン。演じるローガン・マーシャル=グリーンの達者ぶりが遺憾なく発揮されている。
  • オチは一見すると意外性がある様で、実はきちんとストーリーを追っていれば必然的にそうなるよな、というもの。グレイにとってはハッピー・エンドと言えなくもない。続編の話は今のところないけど、グレイが身体を取り戻す流れ、又はSTEMがより人間らしくなっていく流れなど、その後を考えてみるのも楽しい。

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