THE WRETCHED
監督：Brett Pierce , Drew T. Pierce
出演：John-Paul Howard , Piper Curda , Blane Crockarell , Zarah Mahler , Kevin Bigley , Jamison Jones , Azie Tesfai , Gabriela Quezada Bloomgarden , Richard Ellis
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・最高に面白い！近年で最も怖いホラー：サム・ライミ「スパイダーマン」監督
・＜能力１＞彼女は体を乗っ取り操ることができる
＜能力２＞彼女は記憶を消すことができる
＜能力３＞彼女は子どもを食い殺す
・異常な《恐怖》に、全米驚異の６週連続No.1大ヒット！
高校生ベンがある町にやってくる。両親の離婚後、夏休みを利用し父親のもとへ遊びに来たのだ。ベンは、隣の家に住むディロンという少年と知り合うが、ディロンはなぜか母親に怯えており、ベンも徐々にその母親の様子がおかしいことに気づき始める。母親が魔物に身体を乗っ取られていることを知ったベンは、その後姿を消してしまったディロンを見つけようとするが......
（商品ページより転載）
- 『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』のブレット・ピアース、ドルー・T・ピアース（ザ・ピアース・ブラザーズ）が監督・脚本を努めるオカルト・モンスター・ホラー。
- 出演はジョン・ポール・ハワード、パイパー・クールダ、ツァラー・マーラー、ケヴィン・ビグリー、ジェイミソン・ジョーンズ、アジー・テスファイ他。
- 前半は所々で不安感を煽る構図はあるとはいえ、家族、恋愛にフォーカスした“ザ・青春”といった趣のあるティーン・ホラーの王道的なドラマ・パートが若干間延び気味で流れるので、“最高に面白い近年で最も怖いホラー：サム・ライミ”の煽り文句に「サム・ライミも衰えたか」という気になってしまう。
- 本作に登場する魔女は、対象者の耳元で囁くことで記憶を操作するという特殊能力を持つというもので、実体は黒いモンスターの様な容姿の不気味な存在として描かれている。
- 中盤過ぎからは、これも王道的な“誰も自分の言う事を信じてくれない”状態から状況が悪化していって“だから言ったじゃないか”という展開となる。ただ、徐々に廻りに味方が居なくなっていく焦燥感だけで推していくのかと思っていたので、途中から意外な人物が事態に気付くことで状況が一変するあたりにカタルシスを得られて良かった。
- クライマックスまできて、確かに徐々に盛り上がっていく話の組み立て方は上手いし、魔女の怖さ・不気味さも存分に描かれていてホラー作品として面白い作品には違いないけど最高という程ではないかなと思っていた中で、実は主人公のベンは登場時から既に魔女の手の中で動いていた、という種明かしは良いサプライズだった。それでもやはり“最高に面白い”は言い過ぎという気はする。
- ラスト・シークエンスでヒロインがくれたのが造花という事は…という思わせぶりで後味の悪い締め方も良い意味で王道的。これはこれで大正解と思われる。
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