フリークス / 怪物團

FREAKS / NATURE'S MISTAKES / THE MONSTER SHOW 

1932/USA/65min
監督:Tod Browning
出演:Wallace Ford , Olga Baclanova , Rosco Ates , Leila Hyams , Harry Earles , Johnny Eck , Henry Victor , Daisy Earles , Rose Dione , Daisy Hilton , Violet Hilton , Angelo Rossitto

サーカスの花形クレオパトラは遺産目当てから小人のハンスと結婚、彼の毒殺を図るが、その企みは見せ物仲間にばれてしまう……。
(作品解説より転載)

  • トッド・ブラウニング監督による、所謂奇形・不具者が大勢出演しているサスペンス・ホラー。モノクロ作品。
  • 出演はウォーレス・フォード、オルガ・バクラノヴァ、ロスコー・エイツ、レイラ・ハイアムズ、ハリー・アールズ、ジョニー・エック、ヘンリー・ヴィクター、デイジー・アールズ他。
  • 本棚から発掘してきた2008年発行の『別冊宝島 ホラー映画の世紀』付録DVDを観賞。一般的には上映時間が64分とされているみたいだけど本DVDは62分弱だったのでカットされている箇所があると思われる。
  •  1932年の公開時は映像の衝撃性に批評家と観客が拒否反応を示したため興行成績が全く振るわず失敗作の烙印を押されてしまった為、監督のトッド・ブラウニングは本作以降の仕事が激減したという逸話が残っている。また、イギリスでは公開から30年間に亘って公開禁止とされていたとのこと。現在は古典ホラーのカルト作品として映画ファンに認知されている。
  • 見世物小屋を舞台にした“フリークス”のお話なので、(製作された時代的にも)興味本位での観賞を前提に作られた作品である事は間違いなく、実際に観ると特に初見では確かにフリークスの姿は衝撃的かつ印象的。ただ、ストーリー自体はサスペンスとしてはオチが見えきった薄いものながら、“結局は見た目よりも内面が大事”という普遍的なテーマに沿った作りそのものに面白みがあるため、最後まできちんと見届けたくなる魅力を持っている。
  • クライマックスでフリークスが雨の中を忍び寄ってくるホラー映画然としたカットとハッピーエンドとなるラスト・カットの対比も面白い。
  • 今では脊髄反射的に問題視されて娯楽作品としては撮る事自体が許されない類の作品なんだろうなぁ、と。

コメント