サイコ・ゴアマン

PG (PSYCHO GOREMAN) 
2020/Canada/95min
監督:Steven Kostanski
出演:Nita-Josée Hanna , Owen Myre , Matthew Ninaber , Adam Brooks , Alexis Kara Hancey , Kristen MacCulloch , Roxine Latoya Plummer , (voice) Steven Vlahos , Anna Tierney

公式サイト 公式facebook
・残虐宇宙人襲来!地球の未来は少女の手に託された-
・無敵だった子ども心が、一大スペクタクルと化し近所中で燃え上がる、SFゴアスプラッタヒーローアドベンチャー!


太古より庭に埋められていた銀河の破壊者<残虐宇宙人>は、少女ミミ(8歳)により偶然掘り当てられ封印を解かれた。だが、すかさず容赦ない殺戮の限りを尽くすはずが、極悪な性格のミミに自身を操ることが可能な宝石を奪われていた。かくして無慈悲にして計り知れぬ力を誇る暗黒の覇者は、サイコ・ゴアマンと名付けられ少女にたいへんな仕打ちを受けることとなる。一方、残虐宇宙人の覚醒を察知したガイガックス星の正義の勢力<テンプル騎士団>は宇宙会議を開催、最強怪人パンドラを地球に送り込む――。
(公式サイトより転載)

  • カナダの映像クリエーター集団アストロン6が放つSF・ゴア・スプラッター・ヒーロー・アドベンチャー。
  • 監督・製作・脚本・編集は『マンボーグ』などのスティーヴン・コスタンスキ。出演はニタ=ジョゼ・ハンナ、オーウェン・マイヤー、アダム・ブルックス、アレクシス・ハンシー、マシュー・ニネバー、(声)黒沢あすか他。
  • 煽り文句の「無敵だった~」の件が何だか訳がわからなくても実際に観ると本当にその通りなので仕方が無い。
  • オムニバス・ホラー『ABC・オブ・デス 2』の1本で監督を務めた『WISH 願い』のコンセプトを膨らませたという“怪物が子供たちに制御されながら冒険に出る物語”というプロットの基に、大雑把な設定と破綻具合など気にしない適当なストーリーで仕立てて、着ぐるみとSFXによるアクション&ゴア・シーンの連続で纏め切り、80年代のレンタルVHS全盛期時代の作品を喜んでみるようなB級好きをターゲットにした作品に仕上げられている。とにかく監督が作りたいものを力づくで見せられた感じはもちろん嫌いではない。思い切りの良い切り株描写も好印象。
  • 絶対的な悪であるはずのサイコ・ゴアマン(PG)の悪魔の様なデザインと、正義を名乗る<テンプル騎士団>のパンドラに施された“スーパー戦隊っぽくした”というデザインの対比が面白く、『デビルマン』のデビルマンとシレーヌ(もしくはサタン)を思い出すものがある。取り巻き異星人達の怪人のようなデザインの数々も秀逸。ただ、パンドラに関してはどちらかというと戦隊の敵側の幹部クラスに居そうという感じかな、と。 
  • 本作のキーポイントとなる“クレイジーボール”という謎スポーツは、本作オリジナルではなく実在するものだとか。何かの間違いで流行ったとしても参加は見送りたい。【公式ホームページ クレイジーボール公式ルール
  • 終始生意気でわがままで憎たらしいはずのミミに対しては物語が終わってもう会えないかと思うと少し寂しさすら感じてしまうのは何なんだろう。
  • ラスト・シーンは良い話風に終わっていても、地球壊滅が始まった訳で…。ミドル・クレジットシーンも必見。

コメント