きさらぎ駅

きさらぎ駅 
2022/Japan/81min
監督:永江二朗
出演:恒松祐里 , 本田望結 , 莉子 , 寺坂頼我 , 木原瑠生 , 瀧七海 , 堰沢結衣 , 芹澤興人 , 佐藤江梨子

公式サイト
・そこは、たどり着いてはいけない異世界

概略大学で民俗学を学ぶ堤春奈は、卒業論文で十数年来、ネットで現代版“神隠し”と話題になっている都市伝説「きさらぎ駅」を題材に取り上げることにした。リサーチの結果、「きさらぎ駅」の原点となった書き込みの投稿者『はすみ』ではないかとされる葉山純子という女性の存在を知る。ようやく純子への連絡先を知り、数ヵ月にわたりメールでやり取りした結果、春奈は遂に純子と会う約束を取り付ける。指定された場所は「きさらぎ駅」の舞台となった路線にある一軒家。春奈を出迎えた純子はどこか影のある雰囲気を持つ女性。部屋へ案内され、早速、ネットで噂される『はすみ』本人との真偽を確かめる春奈に対して、純子はどこか謎めいた笑いを浮かべながらも春奈からの問いかけに静かに頷く。続けて、純子から「きさらぎ駅」へたどり着いた経緯、その後の出来事などを聞いた。その内容は春奈には到底信じられるものではなかったが、純子の話の中で春奈はなぜ純子だけが「きさらぎ駅」へたどり着くことができたヒントに気づく。純子と別れた春奈は自然に「きさらぎ駅」の舞台となった遠州鉄道の駅へ向かう。この選択が春奈の運命を大きく狂わせることになってゆく。
(公式サイトより転載)

  • 旧2ちゃんねるのオカルト版「身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ」へ2004年に寄せられた投稿を基とする都市伝説に独自解釈と設定を加えたオカルト・ホラー。
  • 前半の“はすみ”の体験をPOVとしている事にそれほど意味は見い出せないので、効果というより予算(ギャランティ)的なものかと。
  • 前半・後半共に終始実写ゲームを見ている感覚が付きまとうのは何故だろう。
  • 怪異や謎の現象の表現に質があまり高いとは言えないCGIを多用しているのは少し気になるけど、映像表現より理不尽なシチュエーションを楽しむタイプのホラーではあると思えばこの程度で充分なのかも。ついでに言えば、本作でホラーとコメディは紙一重である事を再確認するとは思わなかった。
  • 前半で前フリを充分効かせてから後半へ至る構成そのものは面白みがあるとは言え、厳し目に見ると独りよがり的で説得力に欠ける展開や人物描写の適当さが気になって素直に楽しい作品とは言い難かったのが残念。ただ、クライマックスから迎えるオチが捻りの利いたものだったのは幸い。
  • ポストクレジット・シーンの駄目押し感はお話の締め括りとしてお約束的ながらも上手い。

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