貞子DX

貞子DX 
2022/Japan/99min
監督:木村ひさし
出演:小芝風花 , 川村壱馬 , 黒羽麻璃央 , 八木優希 , 渡辺裕之 , 西田尚美 , 池内博之

公式サイト
・IQ200の天才が挑む呪いの方程式。
・タイムリミットは、24時間――。


概略“呪いのビデオ”を見た人が24時間後に突然死するという事件が全国各地で発生。IQ200の天才大学院生・一条文華は、テレビ番組で共演した人気霊媒師のKenshinから事件の解明を挑まれる。呪いがSNSで拡散すれば人類滅亡と主張するKenshinに対し、「呪いなんてあり得ない」と断言する文華だったが、興味本位でビデオを見てしまった妹の双葉から一本の電話がかかってくる。「お姉ちゃん助けて。あれからずっと白い服の人につけられてて……」文華は「すべては科学的に説明できる」と、自称占い師の前田王司、謎の協力者・感電ロイドとともに、<呪いの方程式>を解明すべく奔走する。しかし24時間のタイムリミットが迫る中、仮説は次々と打ち砕かれ――。
(公式サイトより転載)

  • 『リング』から始まる貞子シリーズの通算8作目。
  • まだ貞子シリーズ作るとは!と思いながらも、勝手な義務感で観賞。『リング0 バースデイ』以降の貞子シリーズは“怖いホラー”を放棄した宣伝方法が功を奏して、目論見通りにお笑いキャラとしての地位を確立出来たのは周知の通り。となれば“貞子”を使った新作映像作品はコメディ路線となるのは必然であり、コメディ・ホラーに対して怖くないというのはもはや難癖レベル。
  • 当初からの貞子=ウィルスという設定と、SNSで真偽が定かではない情報が拡散された結果が悪手だったり、完全に収束する事は無いというオチだったりなどCOVID-19での経験や状況を活かしたシナリオは面白みがある。IQ200の大学院生、ナルシスト自称占い師、引き籠りハッカー、人気霊媒師など多様な登場人物設定の濃さも良さげ。ただ、メインの二人がずっと驚いてばかりなのはオチへの伏線かと思ってたら単にウザい演出だったなど演出面の多くが空回り気味だったのが致命的で、結果的に作品としての面白さを感じられないままエンディングを迎えてしまったのが残念。
  • 井戸が空き地に置いた張りぼてにしか見えなかったり、その井戸から出てきているはずの貞子の白い服が某柔軟剤のCMを狙ってるのかと思わせる程“ピンシャキ”で綺麗過ぎるなどディテールへの配慮の無さもうんざり。
  • 冒頭に出てきた自撮り強要キャラは本人では駄目だったの?
  • あえて言えば本作がキャリアの足しになったかは別として、一条文華役に小芝風花をキャストしたのは一般的なイメージからすれば大正解だったとは思う。
  • 流石に各方面でもう無理があるから、これ以上このキャラクタを使った作品は作らないでほしいし、もし作るにしても原点に立ち返って本当に怖いホラー映画が観たい。勿論ふざけた宣伝無しで。

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