スペース・ゾンビ/スペース・ゾンビ 吸血ビールス大襲来

BLOODSUCKERS FROM OUTER SPACE 
1984/United States/79min
監督:Glen Coburn
出演:Thom Meyers , Laura Ellis , Dennis Letts , Pat Paulsen , Glen Coburn

概略ある日、突然ゾンビと化した農夫たち。実は魔のゾンビ・ビールスによって空気感染した犠牲者達だったのだ。次々とゾンビ化する村人を青年ジェフと不良少女ジュリーが追う。その頃、米軍のサンダース将軍はゾンビ壊滅作戦を実行するため、大統領に核兵器使用許可を嘆願するのだが・・・
商品ページより転載)

  • 監督・脚本:グレン・コバーンによるゾンビ・コメディ・ホラー。
  • 邦題『スペース・ゾンビ OZONE!(Ozone! Attack of the Redneck Mutants)』とは無関係。
  • 謎の風に襲われると吐血して死亡しゾンビとして蘇ることから始まり、生者を襲う目的は吸血であり、知性が残っているので会話は勿論のこと自らの意思で襲う人を選ぶことが出来る、襲われた方は蘇る事が無いなど、かなり特殊な設定となっているのが特徴的。
  • ビジュアルとしては顔を青白く塗って血糊で誤魔化したお手軽タイプに見えて、よく見ると顔中に立体的な青筋が見えるところから思ったよりも手が込んでる。ゴア・シーンは手作り感丸出しの安っぽさが隠しきれていないとは言え2か所ほどで気合が入った切り株描写が見られる。
  • 空気感染で拡がるゾンビ・ウイルスという設定や『バタリアン』に先駆けて?核爆弾で解決?を取り入れていたりと、何気に見るべきところが多い。
  • ゾンビを含めて登場人物が謎の行動を取る人(例えばパンクしてスペアタイヤが無いというだけで車(調べたら1996年式のダッジ・ダートっぽい)を粉砕する主人公とか、陸軍の将軍を通せんぼする門番とか、面倒なので人任せで核爆弾使用許可を出す大統領とか…)ばかりで総じて緩く、町中で繰り広げられる惨事は陽光の元で行なわれている事が大きいのか怖さよりも先にのどかな雰囲気が漂ってしまう作品性は、C級以下ホラーに耐性・免疫が無いと全編観賞には耐えられないかも。幾多の屍を乗り越えてきた強者ゾンビスキーならこの緩さが溜まらないはず。
  • 特典映像として監督による日本のファンに向けたメッセージと本作関係者による24年後の同窓会的コメンタリーがあってかなりお得。いや知らん人ばっかりだけど。

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