ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷

THE GRUDGE 
2020/United States/94min
監督:Nicolas Pesce
出演:Andrea Riseborough , Demián Bichir , John Cho , Betty Gilpin , Lin Shaye , Jacki Weaver , William Sadler , Frankie Faison , John Hansen , Tara Westwood , Junko Bailey

概略森林地帯で車に乗った状態の変死体が発見された。一報を受けマルドゥーン刑事は、グッドマン刑事と現場にかけつける。道路が閉鎖されていたことから、死体は何ヶ月も放置され腐敗していた。遺された所持品から死体の住所が明らかになる。“レイバーン通り44 番地”_そこは、2年前にグッドマン刑事が担当し、未だに強烈な印象を残している「ランダース事件」の現場だった。過去の事件と死体との関連性を疑ったマルドゥーン刑事は、事件の舞台となった屋敷を独りで訪れる。そこで彼女はただならぬ存在の気配を感じるのだった・・・。
商品ページより転載)

  • 『リング』と並ぶJホラーの代名詞的作品『呪怨』のハリウッド・リメイク・シリーズ4作目。監督・脚本:ニコラス・ペッシェ、製作:サム・ライミ。
  • このシリーズはリメイクというより佐伯伽椰子の怨念が枝分かれしてアメリカで拡がっていくアナザー・ストーリーであり、今回は更に佐伯伽椰子に呪われた女性を元凶とする、とある呪われた屋敷に焦点を当てたお話となっている。このため、伽椰子はきっかけとはなっていてもストーリーとしてはほとんど絡みがなく、実質的にはリブート作品という意味合いが強い。
  • 相変わらず時系列をいじくり廻して過去と現在を行ったり来たりする流れだけど、特に映像的トリックやストーリー上の複雑な仕掛けがある訳でもないので混乱はしない。 
  • ところどころで過去作のオマージュが見られるのは追いかけ続けてきたシリーズ・ファンにとって嬉しいところ。
  • 驚かせを主にした所謂ジャンプスケアが多くホラーとして怖い作品かと言われれば微妙なところと言わざるを得ないながら、シナリオの構成力の高さと共に監督の力量又はサム・ライミのプロデュース能力の高さで意外とJホラー的なおどろおどろしさも楽しめる。
  • 何とか呪いの元を断って一件落着となってからの絶望エンドは嫌いではない。ただ、もうこれ以上作らなくてもいいんじゃないかとは思う。

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